【No.27】『64』『わたしを離さないで』読了
1か月ぶりの投稿です。
長女・次女が入学入園しました。
久々の平日ひとり時間。
家の中で長年手つかずにしていたところを掃除・整理してます!
(=^・ω・^=)(^・ω・^)(=^・ω・^=)(^・ω・^)
最近、読んだ本。
『64』横山秀夫著。
面白かったです。
横山氏が長年温めていた作品
(一度連載したけど納得いかずに打ち切ったらしい…)とあって、
どこをとっても隙のない熱さと面白さでした。
疾走感、熱力、横山度200%!!
セリフの一つひとつがものすごくアツくて、
横山氏の言葉で辞書を作ったら、
火を噴くような熱さになりそうだな〜と。
一番気に入ったのが、
「柿沼は、男気だけでは渡れぬ濁流の向こう岸にいる」
——主人公が、男気溢れる人間性と
能力を評価している後輩・柿沼に
14年前の事件の隠蔽を聞き出そうとしている場面です。
なかなか真実を話さない柿沼。
それは、警察上部に弱みを握られているから。
さらに家族もいる。
性格上、自分より弱い立場にある元同僚の気持ちも背負っている。
その苦しさを表した一言です。
私も、子どもが言うことを聞かないときは、
「次女は、素直さだけでは渡れぬ濁流の向こう岸にいる」
と心の中で思えばいいのかも?|ω・`)
もう一冊は、
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ。
読み終わったばかりでまだ整理できないのですが、
ミステリアス度★★★★★
哀しさ★★★★
イシグロ氏の本は2冊目ですが、
人の気持ちの機微(本当に微妙な部分)とか、
人と人との間の違和感(摩擦とまでは言わない、ささいなもの)が
よく描けるな、と思います。
主人公の親友が、アグレッシブで上昇志向の強い子なのですが、
良い子なのだけど、どことなく周りを牽制したり、
何気ない一言で主人公より上位にいたがったり。
そんな彼女らも、ある哀しい使命を負って産まれており。
そのあたりも、実際にあるかも……と
興味深いものでした。
次は海外の大作を読みたくなりました。
トルストイの『戦争と平和』あたりねらってます。